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恵方巻は本来、1本丸ごと食べなくてはいけない?雑学で探る恵方巻の面白い食べ方

節分に恵方巻を食べるという習慣は、最近では全国的に広まっていますが、実は関西発祥の風習です。

恵方巻は、縁起物として食べるだけでなく、その食べ方にも意味があります。

恵方巻を食べるときには、切らずに丸ごと一気に食べるのが正しいとされていますが、その理由は何でしょうか?

この記事では、恵方巻の由来や食べ方のルール、使われる食材の由来や2024年の恵方など、面白い雑学を紹介します。

目次

恵方巻の由来とは?

恵方巻の由来には諸説ありますが、一説によると、江戸時代に大阪の花街で、一年の節目に縁起担ぎのために太巻き寿司を丸かぶりしたのが始まりだと言われています。

その後、昭和初期に大阪の寿司店がチラシに掲載したり、戦後にのり業界が宣伝活動をおこなったりすることで、関西を中心に受け継がれてきました。

全国に広まったきっかけは、1989年に大手コンビニエンスストアが「恵方巻き」と名付けて売り出したことです。

恵方巻は、七福神にちなんで7種類の具材を包むことが多く、それぞれに意味があります。

例えば、かんぴょうは「長寿」、きゅうりは「健康」、卵は「子孫繁栄」などです。

また、恵方巻は「福を巻き込む」という意味があり、切らずに一気に食べることにも、「縁を切らない」「運を逃がさない」という意味が込められています。

恵方巻の食べ方のルールとは?

恵方巻を食べるときには、以下の3つのルールを守るのが正しいとされています。

  • 恵方を向いて食べる
  • 黙って食べる
  • 切らずに食べる

恵方を向いて食べる

恵方巻を食べるときに向く方角を「恵方」と言います。恵方は神様のいる方角と言われており、恵方巻を食べる際は、よそ見をせずその方向だけを見て食べなければいけません。

そうしないと、ご利益を得ることができないとされています。

恵方は、その年の十干(じっかん)に応じてどの方角か決まります。十干とは、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類の文字で、干支と組み合わせて60年周期で使われるものです。

恵方は、以下の4つの方角のうちの一つになります。

  • 東北東
  • 西南西
  • 南南東
  • 北北西

2024年の干支は「甲辰(きのえたつ)」で十干は「甲(きのえ)」のため、今年の恵方は「東北東」となります。

恵方は10年ごとに循環するため、西暦の1の位でも確認できます。以下が西暦の1の位と恵方の組み合わせです。

  • 西暦の1の位が「4・9」 東北東
  • 西暦の1の位が「0・5」 西南西
  • 西暦の1の位が「1・3・6・8」 南南東
  • 西暦の1の位が「2・7」 北北西

黙って食べる

恵方巻を食べるときは、黙って食べなければなりません。食べはじめてから食べ終わるまで黙食を貫かないと、ご利益を得ることができないと言われています。

丸ごと食べ終わるまで少し長いかもしれませんが、静かに食べましょう。

恵方巻を食べるときは、「上記2つの食べ方を守ると願いが叶う」と言われています。

そして、恵方巻を食べている最中に願い事を頭に思い浮かべると、その願いごとが叶えられるとされています。

すべてのルールを意識しながら願い事を思い浮かべるのは少し大変かもしれませんが、ぜひお試しください。

切らずに1本丸ごと食べる

縁起物である恵方巻きは、食べるときに切ってはいけないと言われています。

切ったり、かぶりついている途中で食べるのをやめたりしてしまうと、ご利益がなくなってしまうそうです。

とはいえ、あんなに太くて長いものを切らずに一口で食べるのは大変ですよね。

そういった場合は、初めから太さや長さを調整しておきましょう。

例えば、お子さまやお年寄りが食べる場合は、短くて細めの恵方巻きを自分で作ったり、食べやすいサイズのものを購入したりするのがおすすめです。

もちろん、楽しく安全に食べることが一番ですから、どうしても食べ切れない場合は、無理をせず途中で切って食べてください。

恵方巻の具材の意味とは?七福神にちなんだ具材が主流

恵方巻の具材には、さまざまな種類がありますが、一般的には七福神にちなんで7種類の具材を包むことが多いです。

七福神とは、福をもたらすとされる7人の神様のことで、それぞれに対応する具材があります。

以下に、七福神と恵方巻の具材の意味をご紹介します。

恵比寿:海老

恵比寿は、商売繁盛や五穀豊穣の神様です。恵方巻には、恵比寿にちなんで海老を入れます。

海老は、曲がった姿が老人に似ていることから、長寿や健康の象徴とされています。

また、海老の尾が上を向いていることから、縁起が良いとされています。

大黒天:タコ

大黒天は、財宝や富を司る神様です。恵方巻には、大黒天にちなんでタコを入れます。

タコは、足が多くて強いことから、多くの財宝を引き寄せるとされています。

また、タコの頭が金袋に似ていることから、富を象徴するとされています。

毘沙門天:キュウリ

毘沙門天は、勝利や守護を司る神様です。恵方巻には、毘沙門天にちなんでキュウリを入れます。

キュウリは、緑色で清涼感があることから、清浄な心や健康な体を表すとされています。

また、キュウリは「九」という字に見えることから、九つの幸福を呼ぶとされています。

布袋:玉子

布袋は、笑顔や幸せを司る神様です。恵方巻には、布袋にちなんで玉子を入れます。

玉子は、丸くて黄色いことから、笑顔や幸せを象徴するとされています。

また、玉子は「卵」という字に見えることから、万物の始まりや可能性を表すとされています。

福禄寿:カンピョウ

福禄寿は、寿命や知恵を司る神様です。恵方巻には、福禄寿にちなんでカンピョウを入れます。

カンピョウは、干し瓜の皮で作られることから、長寿や保存の象徴とされています。

また、カンピョウは「干」という字に見えることから、干支や年の繁栄を表すとされています。

弁財天:アナゴ

弁財天は、音楽や芸術を司る神様です。恵方巻には、弁財天にちなんでアナゴを入れます。

アナゴは、ふわふわとした食感で甘いことから、音楽や芸術の美しさや優雅さを表すとされています。

また、アナゴは「穴」という字に見えることから、穴場や隠れた才能を表すとされています。

寿老人:ゴボウ

寿老人は、老人や自然を司る神様です。恵方巻には、寿老人にちなんでゴボウを入れます。

ゴボウは、長くて細いことから、長寿や節度の象徴とされています。

また、ゴボウは「五」という字に見えることから、五穀豊穣や五行思想を表すとされています。

2024年の恵方巻の最新情報とは?

恵方巻は毎年さまざまな具材や味が登場して話題になりますが、2024年も例外ではありません。

今年2024年はまたまた新しい恵方巻が誕生しそうです。

2024年の恵方巻のトレンドは「和風」

2024年の恵方巻のトレンドは「和風」だそうです。

コロナ禍で外出自粛が続いているため、家でのんびりと日本の伝統文化を楽しみたいという人が増えているからだと言われています。

そのため、恵方巻も、鰻やあなご、鯛や鮭などの和風の具材が人気です。

また、海苔の代わりに薄焼き卵や豆腐皮を使ったり、ご飯の代わりにもち米やそばを使ったりするなど、アレンジも豊富です。

2024年の恵方巻の最高級品は「金箔巻き」

2024年の恵方巻の最高級品は「金箔巻き」だそうです。金箔は、金を薄く延ばしたもので、食用にも使われます。

金箔巻きは、恵方巻の表面に金箔を貼り付けたもので、金運や健康運を高めると言われています。

金箔巻きは、一本で数万円することもあるので、気軽に食べられるものではありませんが、一度は食べてみたいという人も多いようです。

2024年の恵方巻の変わり種は「チョコレート巻き」

2024年の恵方巻の変わり種は「チョコレート巻き」だそうです。

チョコレート巻きは、ご飯にチョコレートを混ぜて、バナナやイチゴなどのフルーツを包んだものです。

甘いものが好きな人にはぴったりの恵方巻ですが、節分の習慣としてはちょっと違うかもしれません。

しかし、チョコレートには幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが含まれているので、食べると気分が上がると言われています。

恵方巻としてではなく、デザートとして楽しむのもいいかもしれません。

恵方巻を食べて今年をさらに良い年に

この記事では、恵方巻の由来や食べ方のルール、2024年の恵方巻の最新情報など、面白い雑学を紹介しました。

恵方巻は、節分の習慣としてだけでなく、色々な具材や味で楽しむことができます。2024年の恵方は東北東ですので、ぜひその方角を向いて、切らずに丸ごと食べてみてください。

願い事が叶うかもしれませんよ。

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