卒業旅行といえば学生時代の最後の思い出作りの場として、同級生や仲間と一緒に楽しむ旅行ですよね。
ですが実は、卒業旅行はもともと男子学生だけが参加できたものだったんです。
「えっ、なぜ?」と思うかもしれませんが、今回は卒業旅行の起源と変遷について、面白い雑学としてご紹介します。
明治時代の東京帝国大学から始まった卒業旅行
卒業旅行の起源は、明治時代の東京帝国大学にさかのぼります。
当時の東京帝国大学は日本で最も権威のある大学で、政府の要職に就く人材を育てる場所でした。
そのため卒業生は、将来国のために働くことが求められ、そのために学生生活をおくり、自由な時間や趣味を楽しむことはほとんどありませんでした。
そこで卒業生たちは、卒業式の後に仲間と一緒に旅行に出かけることを始めました。これが、卒業旅行の始まりです。
男子学生だけの特権だった卒業旅行
そのとき卒業旅行は、男子学生だけの特権でした。
その理由は、当時の社会の風潮にあります。
明治時代は男尊女卑の考え方が強く、女性は家庭に入って夫や子供の世話をすることが当然の役割とされていました。
そのため女性たちは学校に通うことも少なく、卒業旅行に行くこともありませんでした。
さらにまた、女性が旅行に行くということ自体が、当時の社会では不道徳とみなされていました。
当時の女性は家長の男性の許可なく外出することができませんできた。
そのため旅行に行くとしたら、夫や父親などの男性の同伴が必要でした。
このような世の中であったため、女性が仲間と一緒に卒業旅行に行くということは、ほとんど全くと言っていいほど考えられないことでした。
戦後に変化した卒業旅行
そして戦後になってやっと女子学生も卒業旅行に参加できるようになりました。
その理由は戦後の社会の変化にあります。
戦後は敗戦による混乱や貧困に苦しむ人々が多く、学生たちも卒業後に就職することが難しくなりました。
そこで学生たちは、卒業旅行を通して、自分たちの将来について考えたり、仲間との絆を深めたりすることが多くなりました。
また戦後は、女性の社会進出や教育機会の拡大が進み、女性も男性と同じように学校に通うことが増えました。
そのため、女性も卒業旅行に参加することができるようになりました。
さらに、戦後は交通や通信の発達により、旅行が身近なものになりました。
学生たちは国内だけでなく、海外にも卒業旅行に行くことができるようになりました。
卒業旅行の雑学:人気の旅行先はどこ?
このように卒業旅行は、学生たちにとって大切な思い出作りの場です。
卒業旅行にいくことにより普段とは違う場所や文化に触れたり、新しい発見や感動をしたり、仲間との絆を深めたりすることができます。
ここで卒業旅行ですが、学生たちはどこに卒業旅行に行くのでしょうか?
卒業旅行の人気の旅行先についてご紹介します。
国内の旅行先ベスト3
卒業旅行で一番人気のある国内の旅行先ベスト3は、以下のようになっています。
- 沖縄県:南国気分を味わえる沖縄は、海や自然、グルメなど魅力がたくさん。美ら海水族館や古宇利島などの人気スポットもあります。
- 東京都:日本の首都である東京は、観光やショッピング、エンターテイメントなど楽しみ方が無限大。スカイツリーやディズニーリゾートなどの定番から、チームラボボーダレスや六本木ヒルズ展望台などの話題のスポットもあります。
- 京都府:日本の古都である京都は、歴史や文化を感じられる街です。祇園や東山などの風情あるエリアや、清水寺や金閣寺などの有名な寺院を巡るのも良いですね。和スイーツやおばんざいなどのグルメも楽しみのひとつです。
海外の旅行先ベスト3
卒業旅行で一番人気のある海外の旅行先ベスト3は、以下のようになっています。
- ハワイ:南国のリゾートで、海や自然、ショッピング、グルメなど楽しみ方が無限大。日本からも近く、時差も少ないので、海外初心者にもおすすめ。
- イタリア:歴史や芸術に触れられるヨーロッパの中でも人気の高い国。ローマやフィレンツェ、ベネチアなどの美しい都市や、ピザやパスタなどのおいしい料理が魅力。
- タイ:アジアの中でも安くてお得な国。バンコクやチェンマイなどの都市では、寺院やマーケットなどの観光スポットや、スパやマッサージなどの癒しを楽しめる。南部の島々では、美しいビーチやマリンスポーツを満喫でできる。
学生生活をしめくくる最大のイベント
今回は、卒業旅行の面白い雑学をご紹介しました。
卒業旅行はもともと男子学生だけが参加できたものでしたが、時代とともに変化し、今では男子、女子ともに楽しむことができる旅行になっています。
また卒業旅行は、学生たちにとって、学生時代の最後の思い出作りとして、大切な行事になっています。
卒業旅行に参加して仲間との絆を深めたり、自分自身を成長させたりしましょう。
この記事が、あなたの卒業旅行の参考になれば幸いです。
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