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幾何学図形から芸術へと進化したフィギュアスケートの面白い雑学

フィギュアスケートは、冬のオリンピック競技としても人気があり、見る者を魅了する華麗な演技がとても魅力的ですね。

しかし、このスポーツが始まった当初は、今日見るような派手なジャンプや華麗なスピンとは異なる競技だったのです。

目次

氷上の「図形」から始まった歴史

フィギュアスケートの歴史を辿ると、その起源は19世紀にさかのぼります。当時、このスポーツは「図形滑走」として知られていました。

競技者は氷の上に様々な図形を描き、その正確さを競っていたのです。

これは、文字通り「フィギュア(図形)」を滑ることから「フィギュアスケート」と名付けられました。

フィギュアスケートの名前の由来

このフィギュアスケートという名前の由来ですが、フィギュアとは英語で図形という意味です。

これは、かつて行われていたフィギュアスケートが「氷の上に図形を描く」競技だったことに由来します 。

もともとのフィギュアスケートは、スケート靴で滑った跡(トレース)で、図形を氷上に正しく描けるかを競っていたのです。

この図形を描く競技は「コンパルソリーフィギュア」という種目として残ってはいますが、今日の世界選手権やオリンピックでは行われていません。

ふだんテレビ放映などで注目されているものは「フリースケーティング」といいますが、かつての名残から、フリースケーティングのこともまとめて「フィギュアスケート」と呼び続けています。

コンパルソリーフィギュアとは

コンパルソリーフィギュアとは、決められた図形に沿って滑り、滑った後にできる図形や滑走姿勢などで採点される種目です 。

コンパルソリーとは英語で「義務的な」という意味で、選手は必ずこの種目に参加しなければなりませんでした。

コンパルソリーフィギュアでは、主に円や円弧などの基本的な図形を組み合わせたものが用いられます。

例えば、「ロッカー」という技では、円弧を描きながら途中でエッジ(滑走方向)を変えることで、花びらのような形になります。

また、「カウンター」という技では、円弧を描きながら途中でエッジ(滑走方向)を変えることで、魚の骨のような形になります。

コンパルソリーフィギュアは、フィギュアスケートの基礎となる技術を試す種目でした。

滑走速度やジャンプの高さなどは関係なく、図形の正確さや美しさが重視されます。

選手は、氷上に描かれた図形の上を滑るだけでなく、自分の滑った跡が図形にぴったり重なっているかどうかもチェックしなければなりませんでした。

コンパルソリーフィギュアは、1990年に廃止されてしまいましたが、1988年カルガリーオリンピックでは、氷上に図形を描く競技として行われていました。

当時の日本代表は、男子シングルで加納誠選手、女子シングルで伊藤みどり選手と八木沼順子選手が出場しました。

伊藤みどり選手はコンパルソリーフィギュアで10位でしたが、その後の競技で追い上げを見せ、最終的には5位入賞を果たしました。

技術の進化と競技形式の変化

時が流れるにつれ、フィギュアスケートは技術的にも進化しました。

初期は氷上の図形の正確さを競うものでしたが、徐々にジャンプやスピンなどの技術が取り入れられるようになりました。

これにより、視覚的にも魅力的なスポーツへと変化していきました。

競技の審査基準と現代フィギュアスケート

現代のフィギュアスケートでは、演技の技術的な難易度や表現力が審査の基準となっています。

選手は高度なジャンプやスピン、ステップなどを組み合わせ、音楽に合わせて演技を行います。

これらの要素が複雑に絡み合い、競技の魅力を形成しています。

フィギュアスケートの魅力と影響

フィギュアスケートは、単に技術的なスポーツだけでなく、芸術性も高く評価されています。

選手たちの表現力や演技には、観る者の心を打つ何かがあります。

このスポーツは、世界中の多くの人々に影響を与え、冬のスポーツの中でも特に人気のある競技の一つとなっています。

図形滑走の時代から技術の芸術へ: フィギュアスケートの華麗なる進化

フィギュアスケートの歴史は、単に氷上で図形を描く競技から始まりましたが、今日では高度な技術と芸術性を兼ね備えたスポーツへと進化しています。

その変遷を通じて、フィギュアスケートは常に新しい魅力を生み出し続けています。

氷の上で繰り広げられるこのスポーツの美しさは、今後も多くの人々を魅了し続けるでしょう。

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